Image Credit:Meta’s Oversight Board says the company’s rules are (slowly) changing for the better

メタ(Facebook)の監視委員会は、コミュニティ・ポリシーの透明性が向上したとし、一部改善が必要な領域もあると、昨年度の勧告と共に年次報告書を発表した。報告書によると、メタは一年間で初めてルール改正を行ったものの、モデレーションの精度や申し立てのプロセスが遅いことなどについては改善が必要とされた。また、インスタグラムとFacebookの方針を一致させることを勧告していたが、メタは引き続き期限を延長しているため、改善が遅れていると報告書は指摘している。また、コンテンツを審査するモデレーターには、元々英語話者が大半であるため、原文を翻訳する必要がないと主張するメタに対し、監視委員会は「英語以外の言語や方言の文脈やニュアンスを逃す恐れがあるため、翻訳が必要だ」としている。昨年度は、監視委員会への申し立てが130万件以上にのぼったが、審査ケースは12件に過ぎず、報告書はコミュニティ・ポリシーの透明性の向上に取り組む企業との協力を模索しているとも伝えている。


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約2年以上前に発足したOversight Boardは、Metaの規則を透明化するために役立った勧告があったとして報告書を発表した。人権や言論の専門家2ダースほどで構成された本部は、昨年の報告書でMetaを不透明だと批判したが、最新の報告書で、本部の勧告がMetaに与え始めた影響を強調している。Metaの規約に関する改善点が挙げられており、本部はMetaのコンテンツモデレーションの精度や上訴プロセスについての問題を指摘している。またInstagramとFacebookのポリシーの間に違いがあること、コンテンツモデレーター向けに翻訳された内部ガイドラインがMetaによって提供されなかったことなどにも言及している。報告書は、Oversight Boardがメタの方針について判断を行う件数が少ないことも指摘しており、1,300,000件以上のリクエストのうち12件の決定を下したと述べている。さらに、Meta以外のSNS企業もOversight Boardを利用できるよう提案されたことに対して、本部が協力したい旨を伝えている。

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Meta’s Oversight Board says the company’s rules are (slowly) changing for the better

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