Image Credit:Pegasus spyware found on phones of Mexican president’s close ally

メキシコ政府高官のスマートフォンに、NSOグループのスパイウェア「Pegasus」がインストールされていることが、アメリカの『ニューヨーク・タイムズ』と『ワシントン・ポスト』紙の情報筋から伝えられました。アンドレス・マヌエル・ロペス・オブラドール大統領の盟友である高官がPegasusによってスパイされていることに、内部犯行が疑われています。別の情報筋によるとカナダの市民研究団体「シチズンラボ」が行った2022年の監査でPegasusが検出されたとされます。高官のスマホにPegasusが検出されたのが、2018年から軍の権力乱用の調査をしているエンシナス氏のスマホで、昨年も複数回狙われたとのことです。エンシナス氏は事件において、警察、軍、特定の官僚、麻薬密売人などを非難していました。
一方、ブトラーゴ氏やボオルケス氏ら反腐敗議員は、エンシナス氏を仕事で扱う軍が、彼への報復としてPegasusを使用しているのではないかと懸念しています。一方、NSOグループは全ての虚偽とされる報告に対して調べることができ、問題があれば契約を解除することができると答えています。一部報道によると、NSOグループは権威主義政府にスパイウェアを販売し、活動家やジャーナリストをスパイすることで抵抗を排除することが目的であると非難され、アメリカも2021年に同社との貿易禁止を発表しています。しかし、NSOグループは悪用を許しておらず、一部のジャーナリストが事業を誤解し、名誉毀損を行ったため、名誉毀損問題を含む法的措置を講じたと述べています。


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報道によると、NSO Groupのスパイウェア「Pegasus」が、メキシコ人権担当次官のAlejandro Encinasの携帯電話、およびEncinasのオフィスの少なくとも2人のスタッフの電話に発見されたとされています。Encinasは軍の権力乱用の調査を行ってきたため、軍や政府関係者らからの報復の疑いがあるとされています。Citizen Labの研究チームが2022年の監査でPegasusを検出したとされ、Encinasの電話は去年も侵害されていたとのことです。NSO Groupは「すべての信頼できる告発」を調査し、問題がある場合は契約を打ち切るとコメントしています。しかし、NSO Groupはこれまでにも、スパイ活動に使われたとされることを受け、世界中で批判されています。アメリカは2021年に同社との貿易を禁止しました。

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Pegasus spyware found on phones of Mexican president’s close ally

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