Image Credit:The US government wants to recall 67 million airbag inflators

ARC Automotive社の設計によるエアバッグの約6700万個が、米国で起こる運転手および乗客の死傷事故の原因であるとして、全面的なリコールが求められています。NHTSA(米国道路交通安全局)によるリコールの要請書の中で、ARC社製のエアバッグのインフレーターが破裂することで乗員に飛び散る金属片が重大な危険性を引き起こしているとされています。これらのエアバッグは、約18年間にわたり米国市場向けに製造され、6つのエアバッグメーカーに供給されています。このため、少なくとも12の自動車メーカーに使用されました。

NHTSAは、ARCにリコールを発令するよう要請する書簡の中で、エアバッグインフレーターが破裂したことで、乗員が負傷した9件の事故を挙げています。これらの事故のうち7件は米国で発生し、1件は死亡事故となりました。また、残りの1件は米国外の事故です。ARCは、これらのエアバッグに欠陥があるとするNHTSAの暫定的な結論に反論し、過去8年間で自動車メーカーは何も欠陥を発見していないと主張しています。さらに、スクラップヤードから抜き取った918個のエアバッグのテストを行い、実験室での様々な試験で爆発しなかったと主張しています。

一方、一部のメーカーは、ARCの製品について特定ロットでリコールを行っており、GMは5月10日に約100万台の車両のリコールを行っています。しかし、NHTSAは、メーカーがリコールを出さない場合、より詳細な説明書を提出する必要があること、ARCのインフレーターに欠陥があると判断した場合は、適切な措置を講じることができることを警告しています。

NHTSAは、15年間にわたってエアバッグインフレーターとの関連した事故を調査してきました。既に、倒産した日本のメーカーTakata製のエアバッグ約6700万個が米国でリコールされ、世界中で1000万以上がリコールされています。Takataのエアバッグも、ARCの製品と同様に破裂して乗員に飛び散る危険性がありました。Takataのエアバッグは、少なくとも18人の死亡事故と400人以上の負傷事故が報告され、多数の訴訟と和解金の支払いにつながり、最終的には同社の閉鎖に至りました。


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アメリカ合衆国の自動車安全運輸局(National Highway Traffic Safety Administration:NHTSA)は、ARC Automotive社製のエアバックインフレーター約6700万個のリコールを呼びかけた。これは、長期にわたる調査の結果、エアバッグが破裂し、ドライバーや乗客にけがを負わせる可能性があるとしてのものである。これらのインフレーターは、アメリカの市場に向けて、2018年1月以前の18年間に製造されたもので、6つのエアバックメーカーに供給された。ARCはNHTSAの規制に反対しており、改めてモデルごとにリコールを呼びかけたことがあると述べた。また、ARCは、自社製品の安全性に問題があるというNHTSAの一時的な結論に反論し、その製品の安全性を評価するための新しい分析が必要だとしている。さらに、すでにTakata社製のエアバッグで18人が死亡し、400人以上が負傷した問題があり、世界中で約1億個のエアバッグがリコールされている歴史的な事件を受け、このリコールは注目を浴びている。

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The US government wants to recall 67 million airbag inflators

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